「周囲はみんな介護だらけ」自身の経験から見えた高齢社会の切実な課題

――住田さんも、親御さんの介護を長年やっていらっしゃいましたが、その経験もいろいろ反映していますか

(住田 裕子さん)
「私だけじゃなくって、もう周囲はみんな介護だらけの話ですから。その中で相談っていうのがやっぱり出てきますので」

「だから、そういう意味でも、これからますます高齢社会、団塊の世代が高齢者になり、私も後期高齢者に入りましたから、そういう意味ではもう切実な問題だろうなというようなことで、研究とか、それから、知識普及活動とかしています。もう、これは人の話じゃなく自分事でもありますね」

――介護をされてる方々へのアドバイスは

(住田 裕子さん)
「介護のときには、自分で1人で孤独にやって、ワンオペやってしまいますと、絶対に煮詰まってしまうので」

「今、高齢者が行く場所って色々あると思います。だから、そういうところにお願いするときはお願いしたらいいと思いますし、自宅で無理なときには、やっぱり施設も可能だと思ってます」

「無理のないやり方をしないと、みんな共倒れになってしまうのが1番よくないという気はしてます」

――住田さんの著書『シニア六法』ですが、これはどういうきっかけで出版されましたか

(住田 裕子さん)
「出版社から話が来たのですが、これは書いておかなくちゃいけないなあと思って書いたことです。特に、ちょっと古い事件ですが、認知症の方が、駅のホームから落ちて、電車を止めてしまったっていう事件があったときの、その損害賠償どうするかという、認知症と社会との、そして家族との在り方を問われるような、ちょっと大きな事件があったので、それが1つのきっかけになったこともあります」

「だから、介護してる家族にどこまで責任を負わせるのかと、社会はどこまでそれを請け負うのかっていうようなことも考えるべき問題で、これからもそうですが、今でもある問題だろうなと思って、それが1つのきっかけです」