「お互い様」風土と期待される今後の社会像
お互い様の職場づくりは、同僚にも根付いています。
同僚の女性
「迷惑だとか困ると思ったことはありません。私も子どものことで休むことがありますし、お互い様です。特定の人だけに負担が偏ることもなく、誰でも業務を担当できる体制なので、困ることはほとんどありません」

同僚の女性
「実は、うちの長男と友花ちゃんは同じ保育園に通っていて、昔から知っています。介護や看病、送り迎えもあって本当に大変だと思いますが、そんな表情を見せることはありません。本当にタフで、いつも頑張っている印象です」

一人ひとりの事情に寄り添う職場。その環境が、沙魚川さんの「働き続けたい」という思いを支えています。
沙魚川敬子さん
「心のどこかで『すみません』という思いはあります。でも、『遠くの病院に行くときは気をつけて行ってきてね』という一言をかけてもらえることで、『甘えていいんだ』と思えるんです。またここで仕事を続けることが、少しでも恩返しというか、自分の役目なのかなと思っています」

2021年に施行された「医療的ケア児支援法」では、保護者の離職防止や支援が国や企業の責務として掲げられています。制度の充実とともに、本吉電機のような「お互い様」と言い合える職場環境と業務の工夫が、今後さらに広がっていくことが期待されます。














