物価の優等生「タマゴ」の値上がりが続いています。中には1パック40円の値上がりも…
記者 日野彰紀
「何十年も価格の変動が少なく物価の優等生といわれる卵ですが、今はちょっと様相が違います。」
鳥取市内のスーパーマーケット、タマゴの仕入れ値は数年前から上がり続け、更にこのところの値上げの波が追い打ちをかけました。今の値段はサイズによって1パック220円から290円台。
エスマート湖山店 大田信雄店長
「(1パックあたり値上がりが)15円から30円、40円というところですかね。」
物価の優等生と呼ばれたのは、ニワトリの品種やエサの研究による生産性向上など業者の努力の賜物でしたが、このところのエサ代の高騰、輸送コストの上昇には太刀打ちできなくなっています。
家庭には欠かせない食品だけに、スーパーも少しでも安くと企業努力を続けています。
エスマート湖山店 大田信雄店長
「お安くできる商品を探してきたり、県外からでも商品の手配を進めたり、色々手を尽くしております。」
一方、タマゴサンドがウリの島根県松江市の人気カフェでは。
記者 木谷茂樹
「断面ご覧ください。パンよりも分厚いたまご焼きです。パンと一体化しているようなたまごのやわらかさ」
人気メニューは出汁がきいた厚さ3センチの贅沢たまごサンド。LLサイズのタマゴを3個も使います。さらに、モーニングセットには欠かせないオムレツなどタマゴを使うメニューが多く、多い日には50個ほど使う日もあるといいます。
カフェ エール 樋原浩久オーナー
「1年前にコロナ禍で(1パック)198円から250円にあがっているんです。50円値上がりしているのでこれからまたさらに上がるのではと心配している。」
店によるとタマゴは1年前に50円ほど値上がりしたばかり。現状は1パック10個入りを250円程度で仕入れていますが、更なる値上げを心配しています。
カフェ エール 樋原浩久オーナー
「タマゴに限らず、(食材が)1個単位とか微妙な値上げなので、(メニュー)価格に反映するのが難しい。ウリが厚焼きということなのでそこは維持しようかなと思っている。」
タマゴサンドの厚さは揺るぎませんが、原価の幅は日に日に厚さを増しつつあるようです。