「褒められたかった」「認めて欲しかった」

集団暴行があった公園(北海道江別市・2024年10月)

この「集団モード」や「居場所」というキーワードは、共に犯行に加わり、川村葉音被告(21)と交際していた当時17歳のアルバイトの少年の証言からも裏付けられます。

7月23日の公判の弁護側の被告人質問で、少年(当時17)は主犯格とされる男との関係性について問われました。少年(当時17)は「母親と弟が北海道外に引っ越したこともあって、(主犯格とされる男)との関係が自分の居場所になっていた。その世界が正しいかわからないが、優先していた世界だったかもしれません」と証言しました。

さらに、少年(当時17)は自らが暴行に加担した理由について、「(主犯格とされる男)に褒められたかった」「認めて欲しかった」と述べています。

「当時、(主犯格とされる男)に普通のことが通じなさそうだったから、そういう悪いことをよくしているのが(主犯格とされる男)だから、こういうことでしか見返したり、対等になるにはそういう風にするしかないと、当時は思いました」と、主犯格の男の歓心を買い、その「居場所」に留まるために、長谷さんへの暴力に加わっていった心理を語りました。

「誰かがとどめを刺した」と、長谷さんの死に対する責任を何者かに転嫁し、自らの暴力の重大性を直視しようとしない主犯格とされる男。

しかし、専門家の分析や共犯者の証言から浮かび上がるのは、集団の空気に支配され、暴力でしか自らの存在を誇示できなかった若者たちの”ゆがんだ関係性”でした。

2人の被告の裁判員裁判の判決は、7日に言い渡されます。