まもなくやってくるお盆の休み。移動の際、手放せないのがモバイルバッテリーです。
特に、これからの夏場は発火への注意が必要な季節ですがなぜ、事故が多いのかメカニズムを取材しました。
7月10日、新千歳空港に駐機中のタイ・バンコク行きの航空機の中で乗客のモバイルバッテリーが出火。
また去年、韓国で発生した航空機の火災もモバイルバッテリーの出火が原因とみられています。
今や旅行にも欠かせないモバイルバッテリー。
持ち運びは便利ですが、取扱いに注意しないと火災や爆発などのリスクがあります。
NITE(ナイト)=製品評価技術基盤機構によると、モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池の事故が1年で最も多くなるのが8月です。
なぜ、多発するのか?
宇宙でのリチウムイオン電池の活用について研究する燃焼学が専門の北海道大学・藤田修特任教授にメカニズムを聞きました。
北海道大学 藤田修 特任教授
「リチウムという金属が中に入っていて、その金属がエネルギーをたくさん持っている。そのエネルギーを電気に変えながら少しずつ放出する」
リチウムイオン電池は電池内のリチウムイオンが負極から正極に移動することで「放電」。逆に正極から負極に移動することで「充電」します。
そこで重要なのが「電解液」です。
北海道大学 藤田修 特任教授
「電解液の中にリチウムイオンが自由に漂うことで、政局から負極に移動することができるようになる。電解液が有機化合物=それ自体が燃えることができる液体」
実は、この「電解液」が出火の原因になるのです。
北海道大学 藤田修 特任教授
「高温になると、電池の中で本来の化学反応と違う化学反応が起こってしまう。電池の中で熱がもっと出てしまう」
「電池自体が強い衝撃を受ける。そうすると、その電池の中で直接正極と負極の物質が接触してしまう。化学反応によって急に大きな熱が出る」
「電解液が蒸発してガスになる。噴き出した電解液に火がついて火災になる」
北海道大学 藤田修 特任教授
「(モバイルバッテリーが)熱くなりすぎて危ないと思ったら使うのをやめて、温度が下がるのを待つ。注意しながら使ったほうがいい。」
モバイルバッテリーが活躍する夏の観光シーズン。
高温を避けて強い衝撃を与えないことが大切です。














