「旬のモモが12個で800円」。農家や直売所になりすまし、現金をだまし取る詐欺被害が起きています。その実態を取材しました。
SNSの投稿
「桃、好きな人いますか…?」
1箱12個入りで800円。2箱で送料無料。SNSには、旬のモモを“激安”で販売するという投稿が。そこには、住所まで明記されています。
場所は、日本一のモモの産地、山梨県笛吹市。1箱800円のモモは、本当に存在するのか。Nスタが、その住所を訪ねてみると…
Nスタ
「住所は、この建物。『直売所』と書いています」
そこには、農産物の直売所が!
「(Q.12個800円で)そんなところ、あるんですか?」
「(12個800円は)あり得ない金額ですね」
「(Q.15個でいくら)5000円」
12個800円は確かにあり得ない金額。このSNS広告はやはり偽物なのでしょうか?直売所を管理する市に確認してもらいました。すると…
山梨県笛吹市 農林振興課 担当者
「(SNSの投稿に)見覚えはない」
市も、直売所も、SNSに“激安販売”の投稿はしていないといいます。市には、こんな問い合わせも…
山梨県笛吹市 農林振興課 担当者
「市が管理している農産物直売所の住所をかたって(SNSに)出ているが、本当なのか。『詐欺』ではないのか」
市は、何者かがモモ農家になりすまし、SNSでインターネット販売を呼びかける“ニセ農家詐欺”の可能性があるとして注意を呼びかけています。
では、こうしたSNSにコンタクトをとるとどうなるのでしょうか?
「ダイレクトメッセージを送ったら、『宅配便業者のサイトに入力して』と言われました」
と語るのは、和歌山県に住む女性。やり取りを重ねるうちに宅配業者のサイトに誘導され、住所などの入力を求められたといいます。ただ…
「最終的に(宅配便業者の)サイトがおかしいので(買うのを)やめた。後から考えたら、日本語おかしかった。1000円のモモを送料無料で送ろうとしているのもおかしいし」
山形県では、SNSを通じてモモを買おうとし、運送会社らしきサイトに誘導された女性が「本人確認をするために、試しに振り込みを」などと説明され、現金およそ132万円をだまし取られる詐欺被害も起きています。
旬の果物を利用した悪質な詐欺。実際に「農園の名前」が使われたという農家は…
たぬき農園 谷戸数彦さん
「最初は『この野郎』的なことはあった。今となっては、いたちごっこ」
まもなく終了するモモのシーズン。いま、一番の不安というのが…
たぬき農園 谷戸数彦さん
「シャインマスカット(の詐欺も)限りなく100(%)に近い確率である。もうすでにあるので」
農家や行政は、SNSで農家をかたる“ニセ農家詐欺”に対し、注意を呼びかけています。
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