地域防災に重要な役割を担う消防団。一方で、団員の確保や高齢化が課題となっています。

松江市では将来の団員確保につなげようと、小学校で活動を紹介する出前授業が行われました。

松江市消防団が昨年度から行っている市内の学校での出前授業です。18日、松江市東出雲町の揖屋小学校で、3年生に日頃の防災の取り組みや消火活動について説明しました。

松江市消防団の団員は2011年には2255人でしたが現在は1958人と1割以上減り、さらに40代50代が6割を占め若手団員確保が課題になっています。

また職場が地元以外の団員が多いことも悩みの一つで、おととしの松江市島根町の火災でも発生時、離れた勤め先にいて不在の団員が多かったことが初期消火に影響したとの見方もあります。

松江市消防団東出雲方面団揖屋分団 布野和隆分団長
「今、サラリーマンで団員をやっているというのがほとんどなので、初期の出動っていうのが難しい。」

児童
「若い人が少なくてびっくりしました。」「まさか若い人が一番少ないとは、とてもびっくりしました。」

出前授業を受けた児童からは消防団に入ってみたいとの声も聞かれ将来の団員増加が期待されます。