2022年4月に発売された、しまねプレミアム飲食券。新型コロナで打撃を受ける店の支援が目的で、このほど販売が終了しました。飲食店利用がお得になるのですが、実は半分近く、53万組も売れ残ってしまいました。一体なぜ?

6000円分使えるチケットが5000円で買える。

お得なしまねプレミアム飲食券は夏休み前、去年7月に追加発行もあり、合計120万組が用意されました。

1月15日に販売終了しましたが、およそ53万組、44%が売れ残ってしまったことが分かりました。

県が挙げる原因の1つが「プレミアム率」。つまり、お得の度合いです。


島根県しまねブランド推進課 錦織宏 グループリーダー

「段階的に特典については下げて行くということを当初から想定しておりましたので、特典が下がる分については計画していました」

2020年に実施した、しまねプレミアム飲食券・宿泊券や、国と県が特典を付けた翌年のGoToEatキャンペーンしまねに比べると、プレミアム率はダウン。

さらに、夏休みや年末年始の書き入れ時に第7波、第8波が重なってしまったのが、伸び悩んだ原因と県は分析します。

島根県しまねブランド推進課 錦織宏 グループリーダー

「感染が増えて来ると、どうしても外食を控えられるというような傾向は致し方ない部分かなと思います」

ただ、もし売り切れてしまった場合は、引き起こせたはずの経済効果をみすみす失うことになるとして、売れ残りは「想定内」といいます。


島根県 丸山達也 知事

「印刷代はちょっと無駄になりますけど、プレミアム部分のお金は出て行かないんです。

コロナの臨時交付金を使ってますので、どこかで締めないといけない。今年度中のところで1回どこかで締めないと。単純に継続はできない」

県は9か月間に67万組を発行して40億2000万円の消費喚起効果があったと計算。

国と県の特典が付いていたGoToEatキャンペーンしまねの合計95億5000万円には及びませんが、2020年に実施し合計24億円の経済効果があった、しまねプレミアム飲食券・宿泊券を上回る効果が得られたとしていて、県は有効期限の1月中に、ぜひ飲食店で使ってほしいと呼びかけています。