特殊詐欺は、犯人が電話などを使い、親族や公共機関の職員を名乗り現金やキャッシュカードをだまし取る詐欺です。

去年1年間に石川県内で認知した特殊詐欺について、被害件数はおととしより52件多い82件、被害総額は2億6500万円とこちらは2億3700万円増え、約9倍という額です。

被害にあうのは高齢者が多い中、警察は自宅の訪問などを通して、取り組みを進めています。金沢東警察署生活安全課の小森裕子係長。被害防止に向け、ATMでの声かけ活動や防犯講習などを行っていますが、高齢者に直接呼びかけることを重視しています。
金沢東警察署・生活安全課小森裕子係長
「高齢者のお宅を中心に直接訪問をして、詐欺の手口とか対策をお伝えし、通話録音警告器の設置をお勧めするというような訪問活動をしています」
通話録音警告器は、家庭で使う固定電話に繋ぐと「会話内容を録音する」という警告アナウンスが流れ、自動で録音をしてくれる機械です。
金沢東警察署・生活安全課小森裕子係長
「久保田さんに私たちが日ごろやっている訪問活動を特別にやっていただきたいと思いますので、こちらの腕章をつけていただいてぜひ一緒にお願いします」

金沢東警察署・生活安全課小森裕子係長
「こういったものを作ったんですけれど…」

高齢者の自宅を訪問すると、特殊詐欺について説明したあと、通話録音警告器を設置し、最後に相談窓口を伝えます。訪問活動の方法について教わったところで移動して早速挑戦です!
訪れたのは、70歳の坂井守さんが家族と住むお宅です。
坂井さんには何度か怪しい電話がかかってきたことがあったそうです。


金沢東警察署・生活安全課小森裕子係長「特に増えている手口が…?」
久保田修平アナウンサー「そうでした!特に増えているのが還付金でしたりとか…」
通話録音警告機について許可をもらい設置します。
坂井守さん
「これはかかってくる前に何か言ってくれる?」
久保田修平アナウンサー
「そうなんです、この電話を録音するという風に相手に伝えます」
坂井守さん
「最近変な電話でいうと、話を長引かせよう長引かせようっていうのが多い。変な電話がかかってこないと助かる」
最後にチラシを渡し、不審な電話がかかってきたときの相談窓口を紹介して終了です。私の特殊詐欺防止の呼びかけ、小森さんに採点してもらいます。

久保田修平アナウンサー
「80点くらいとれてるんじゃないかなと思います!」
金沢東警察署・生活安全課小森裕子係長
「合計78点です!」

久保田修平アナウンサー
「78点!目標の80点まで届かなかったですけれど…まず相談窓口を示したかは満点。ただ通話録音警告器の取り付けができたかは15点ですね」
金沢東警察署・生活安全課小森裕子係長
「ちょっと難しかったかなというところはあるんですけれど。確認作業までスムーズにいけたらよかったかなと思います」
警察官による被害防止への取り組みは大切ですが、特殊詐欺を減らすためにはひとりひとりの防犯への意識を高めていくことが重要です。