人口580人、北海道で一番小さな村が50歳以上を対象にした「新しい学校」を9月に開校します。どんな学校なんでしょうか。
北海道の音威子府村にあるただ一つの小中学校です。
その一室の壁を黒板にしようと慣れない手つきで塗料を塗る50代の人たちの姿がありました。
札幌から
「まさかこういう経験ができるとは思わなかった。おもしろかった」
これは、音威子府村が9月に開校する学校「主人髙(しゅじんこう)」のオープンキャンパスのひとコマです。
「主人髙」は音威子府村が少子高齢化の中で第2の人生の岐路に立つ50代以上をターゲットに地域活性化の人材を育成・獲得しようというプロジェクトです。
小樽商科大学や北海道内外の企業がサポートし、地域の『主人公』になってほしいとの願いが込められています。
1回目のオープンキャンパスには札幌だけでなく、横浜や広島など全国各地からやってきました。
横浜から
「50代から上の年代を活用するというのがおもしろいと思って参加してみた」
「当事者」として「フラットな仲間」と一緒にチャレンジしていく「主人髙」。黒板づくりのあとは村の見どころを巡ります。
村民らとともに食べて、学んで、魅力と課題を確認します。
札幌から
「(音威子府村は)静かな所。ここのマチを楽しいマチに自分の力でしてみたい」
広島から
「いろんな背景を持った人がいて、すごく楽しい。ほかの人のこれからやってみたいことを聞いてみたい」
音威子府村 遠藤貴幸 村長
「これだけ反響があるとは思っていなくて、これだけの人が第1回目のオープンキャンパスに来てくれたのは本当にびっくり」
オープンキャンパスは6月と7月に続き反響を受けて、急きょ、8月に開催するということです。
北海道で一番小さい村が始めた地域活性化への新たな取り組み。
「主人髙」は、9月21日に開校です。
世永聖奈キャスター:
音威子府村の「主人髙」の内容を見ていきます。実地コースと二拠点コースの2つの入学コースがあります。音威子府に移住して通学するか、現住所を維持しながら年間50日まで現地で学ぶのかを選ぶことができます。また、コースによって年間の学費や出席日数、そして募集人数も異なりますが、授業ではマーケティングや経営戦略を学んで、地域の課題解決につなげようという取り組みです。
堀啓知キャスター:
参加されていた皆さんが生き生きとされていたのが非常に印象的でした。鶴岡さん、これから私たちも50代を迎えますけれどもね、第二の人生いかがでしょうか。
HBC野球解説者 鶴岡慎也さん:
いろいろなことを20代、30代、40代で経験して、やっぱり50代という違う人生が見えてくると思うんですよね。そこに対してこうやっていろいろな取り組みをしていく。過疎の村ですけれど、やっぱりそこを発展させていくことも考えたら、いろいろなことが見えてくるのかなと思いますし、すごく良い取り組みだなと、私も考えさせられましたね。
堀啓知キャスター:
50代以上の他の地域の皆さんと、同じ世代であっても環境が違ったら、もしかしたら考え方も違うかもしれませんし、いろいろとアイデアが出てくるのかなと思います。入学するだけではなくて、村にとっても大きな戦力になりそうですね。
満島てる子さん:
そうですね、すごく面白いなと思いました。何か人口増加を狙うとなると、20代から30代などの若者にフォーカスが当たりがちだと思うんですけど、ミドルエージ以上を対象にしているのってすごくユニークですよね。地域起こしなどもそうですけれど、何かを盛り上げて作っていって最終的に人を集めるというのは、いろいろな世代の人が本来集まらないとできないことなんじゃないかなと思うんですよ。その点、他の地域にとってもこの取り組みが良いモデルケースになっていくのではないかなと思います。いろいろなところに広がってほしいですよね。
堀啓知キャスター:
年配の皆さんが生き生きとしている人が多い街や村の方が、将来「この街に住んだらもっと長く住めるかな」なんて思う若者がいるかもしれませんね。
満島てる子さん:
そうですね、「こういう生活の仕方ができるんだ」と思えるかもしれないですよね。
世永聖奈キャスター:
授業の中には小樽商科大学の生徒さんも一緒に参加するものがあって、いろいろな世代が交流できるということです。
堀啓知キャスター:
刺激し合えるということで、開校・入学式は9月21日ということでね、音威子府村でどんな化学反応が起こるのか楽しみです。














