「市民に目を向けて」急成長の一方で恩恵がいき届いていない地域も

ただ、中心部を離れると豊かな資源の恩恵がいき届いていない地域もあります。

海底油田が広がる沖合に面したエセキボ地区。大雨で住宅が壊れるなど、インフラ整備の遅れが住民の暮らしに影を落としています。

市民
「外から入ってくる人が利益を独占しているんだよ」
「金持ちは、より金持ちに。貧乏人はもっと貧しくなっている。不公平だよ」

夫と年金で暮らす元教師のベロニカさん。

ベロニカさん(元教師)
「人々は極度の貧困の中で暮らしています。生活費が高騰し、みんな不満を漏らしています」

国が急成長している一方、利益の分配が公平になされているのか、疑問を投げかけます。

ベロニカさん(元教師)
「政府に近い人だけが利益を得ていると感じます。ここで暮らす市民に目を向けてほしいです」

世界が期待を寄せるガイアナ。その急成長の裏で人々の暮らしを変えられるのかが問われています。

上村彩子キャスター:
人口80万人ほどの国が、油田の発見をきっかけに世界有数の成長国になっています。

取材をした窪小谷記者によると、石油に関してはアメリカ資本が主導している一方で、街では中国系の企業による橋や道路の建設などのインフラ整備が目立っていたということです。

喜入友浩キャスター:
ある意味、各国の思惑が交錯しながら国がめまぐるしく変わっていく中ですが、国民生活が置き去りにされていないかは注視すべき点だと思います。