かつて九州最大の都市だった福岡県北九州市。製鉄業の隆盛により経済は発展し、１００万都市へと成長した。しかし、鉄冷えと呼ばれる製鉄業の衰退や企業の移転により、今では人口は１００万人を大きく割り込んでいる。政令市の中で高齢化が最も進み、増え続ける福祉・医療関係費により財政は厳しい状況。そんな都市に２０２３年２月、１６年ぶりに新しいリーダーが誕生する。

候補者の中でも前市長が支援し事実上の“後継者”指名を受けた津森氏の活動は支援団体の集まりに顔を出すことが中心で、ほかの候補者と比べると街頭に立つことも少ない。多くの北九州市民にとって政策や人柄に触れる機会が少ない状態が続いている。番組討論会は欠席だったものの、一連のシリーズでは津森氏の主張もほかの候補者と同等に紹介していく。