長崎市のグラバー園で観光客に人気の「レトロドレス」の新作製作が進められています。活水女子大学の学生がグラバー園と連携し、9月の完成を目指して3着のドレスを製作しています。

グラバー園の「レトロ衣裳館」では100着以上のドレスを貸し出していて、リピーターの利用も多いということです。

中でも人気を集めているのが、去年、活水女子大学の学生が製作した2着のドレスです。

レトロ衣裳館の川内みどりさんは、「インスタグラムで見て来られるお客様も多く、実際に着られて喜ばれています」と話します。

この取り組みは、これまでレトロドレスを製作してきた人の高齢化を受け、去年から始まりました。

今年は生活デザイン学科3年生9人が参加し、大学で学んだ被服の知識や技術を地域に生かそうと、4月からデザインの打ち合わせを重ねています。

製作しているのは、「庭」「蝶」「バラ」をテーマにした3種類のドレスです。

「庭」をテーマにしたドレスを担当する椿山優花さんは、「縦のラインを意識して作っていて、近くで見ても遠くから見ても高級感があるようにしました」とデザインのポイントを説明します。

「蝶」をテーマにしたドレスについて坂田夏純さんは、「蝶々がモチーフなので、陽に当たった時にキラキラする生地を選びました」と話しました。

また、「バラ」をテーマにしたドレスを担当する大原奈穂さんは、「目を引くピンクと、真っ白ではなく少しくすんだ色を選びました」と色使いへのこだわりを語りました。

学生を指導する生活デザイン学科の山中大子先生は、「地域の方と協働することで、自分がかわいいと思うだけでなく、人に着てもらう、人に見てもらうことを意識するようになります。それが作品の完成度にもつながります」と、この取り組みの意義を話します。

学生たちはこのほど、製作途中のドレスをグラバー園で披露し、中間報告を行いました。

グラバー園のスタッフからは、観光客が写真撮影を楽しむことを踏まえ、「後ろ姿の写真も撮ってもらうことが多いので、後ろ姿にも配慮してほしい」といった意見が出されました。

今回の意見を反映させながら製作を進め、完成したドレスは9月に開かれるグラバー顕彰式で披露された後、レトロ衣裳館で貸し出される予定です。