6月、旭川地裁で女子高校生を殺害した内田梨瑚受刑者(23)の審理が行われていた法廷に男が侵入した事件で、旭川地裁は15日、侵入を阻止できなかった理由について「侵入を禁止するための対応が徹底できていなかった」と説明しました。
旭川地裁によりますと、当時、裁判所では、所持品検査を受けた人のみが入れる「立ち入り限定区域」付近と、その奥にある法廷に、複数人の裁判所職員や警備員を配置していました。
住所不定の48歳の男は、所持品検査を受けずに「立ち入り限定区域」へ侵入。男に気づいた裁判所職員が止まるよう声をかけると、男は切迫した様子で「傍聴席の親族に家族の危篤を伝えたい」など申し出て制止に応じず、法廷のドアの前まで進みました。
そして職員が、男の親族を特定するために、ドアの小窓から廷内の様子を確認すると、男はそのすきを突き、突然ドアを開けて、体をねじ込むように法廷内へ侵入したということです。
この事件では、法廷内にいた裁判員6人と補充裁判員3人のうち1人が、手や足を打撲するけがをしています。
旭川地裁は「所持品検査を受けていない人の侵入を想定しておらず、対応が徹底できていなかった」と説明し、再発防止策を検討するとしています。
この事件で男は、正当な理由がなく法廷に侵入したとして、13日、建造物侵入の罪で起訴されています。














