あれから28年。
1月17日は阪神・淡路大震災が発生した日です。
出雲市で執り行われた追悼行事。主催したのはあの現場をその目で見た出雲市の男性です。
午前5時46分。108基の灯篭が灯され、黙とうが捧げられました。阪神・淡路大震災発生から28年を迎えました。
1995年1月17日午前5時46分、兵庫県淡路島北部を震源地とするマグニチュード7.3の地震で6400人以上が犠牲となりました。
出雲市の一畑薬師で行われた追悼行事は今年で7回目です。
「(灯を)いつもつけるときは昔のボランティアの時の仲間のことを思い出す。被災地の(焚火)の周りで色んな話したからその事をよく思い出すんです。」
高嶋敏展さん。出雲市在住の写真家で、大阪芸術大学在学中に震災を経験し、災害ボランティアとして9カ月現地で活動しました。
高嶋敏展さん
「(災害ボランティアは)この現場を見ておかなければいけない好奇心で行ったがそこで見たのは人が人を助け合って、被災地で人が信じられるようになった。ずっと伝えていきたいと思ったし、人生が変わったように思っています。」
その後、高嶋さんは大震災の教訓を伝える活動に参加。風化させてはならないとの思いからこの追悼行事を始めました。
参道にある灯籠1つ1つに灯りを灯したあと、慰霊の鐘をつきました。
そして地震発生の午前5時46分。
(黙とう)
参加した人は
「当時、被災した方も同じ時間帯で寒い思いをしながら逃げ惑いながら…忘れない思いを持っていきたい。」
あれから28年。追悼を続けるのは二度とあの風景を見たくない、ただそれだけです。
高嶋敏展さん
「28年経ちまして日本の全体から阪神大震災が遠くなってきたように思います。6000人以上が亡くなられた災害を忘れてはいけないなと。他人事でなく伝えていかないといけないと改めて思いました。」