青森県内の優れたものや取り組みに迫る「キラリ逸品」今回は弘前市の和菓子店の「団子」です。


注文を受けてから焼き目をつけてたっぷりのたれにくぐらせます。評判の味と食感は創業時から変わらぬ製法へのこだわりがありました。

弘前市浜の町(はまのまち)にある創業40年の和菓子店、「もち処一久(いっきゅう)」です。2代目店主、小林光太さんと妹の由里(ゆり)さんが、2人で店を切り盛りします。


ショーケースに並ぶのは、「おはぎ」や「豆大福」など15種類。中でも一番の人気商品は…

※客の注文
「串だんごの“あまから”と“ごま”と“あんこ”各5本ずつ」

創業当時から変わらぬ味の「一久団子」です。注文を受けてから焼き目をつけてたっぷりのたれにくぐらせます。たれは、「あん」・「ごま」・「あまから」の3種類。それぞれが団子の味を際立たせます。そして特徴的なのは何といってもその食感です。

※新名真愛アナウンサー
「食感が衝撃です。周りはカリッと中はもちもち」「こく深いごまだれがしっかり絡みついていて、すごくおいしいです」

この独特の食感を生むのは、店内にある模型にヒントが隠されています。団子と言えば、一般的に使われるのがうるち米を粉に加工した「上新粉(じょうしんこ)」ですが、一久では餅を使い、さらに焼くことで風味を出しています。

※もち処一久 店主 小林光太さん
「焦げ目がつくので香ばしさが出ると思います。表面はカリッとするのでおいしいんじゃないかな」