記録的な暑さなど、気候変動による「食」への影響が懸念されています。今年はスーパーエルニーニョへの警戒から、コーヒー豆が高騰。各社は新たに「豆を使わないコーヒー」の投入を始めました。

一杯、一杯、丁寧にじっくりと淹れたコーヒー。挽きたての豆の優しい香りが広がる喫茶店は、今、苦境にあるといいます。

カフェベルニーニ 2代目マスター 岩崎健一さん
「値付けは非常に難しい」

先月、一部のコーヒー豆の値上げを決めました。看板商品のベルニーニブレンドは900円から960円に。

豆の販売は売り上げの8割を占める生命線。ただ、ブラジルの生豆は仕入れ価格が最大7割ほど高騰しているのです。

背景にあるのは気候変動による不作など。コーヒー豆の先物価格は、去年は例年の2倍ほどになっています。今月下旬にはドトールコーヒーもSサイズのコーヒーを20円引き上げ、300円にします。

さらに、今年懸念されているのが“スーパーエルニーニョ”です。コーヒーベルトといわれるエリアで海面水温が高くなり、異常気象が懸念されていて、再びコーヒー豆の先物価格が急激にあがっています。

カフェベルニーニ 2代目マスター 岩崎健一さん
「毎日飲める、飲んでいただける価格を提示するため、ギリギリのところをせめる感じ」

こうした中で、大手飲料メーカーもまったく新しいコーヒーの開発を急いでいます。見た目はコーヒーそのもの。ですが、これは日本コカ・コーラが初めて販売を開始する豆なしコーヒーです。コーヒー豆は全く使用せず、使用しているのはトウモロコシ由来の食物繊維など。10種類以上の香料などを配合し、コーヒーを再現したといいます。その味は…

日比麻音子キャスター
「とっても飲みやすい。カラメルを使っているからか、コクの先に甘みも感じるような味わいです」

豆なしコーヒーの価格は主力のコーヒー飲料よりも65円安い160円。開発期間は2年を費やしました。

日比キャスター
「開発の背景や理由は何かあるんですか?」
日本コカ・コーラ 元木麻由 シニアブランドマネジャー
「どうしても価格を気にして、コーヒーを控えている方がいらっしゃるので、そういう方にも手に取ってもらえる商品を作りたいなと」

こうした動きは相次いでいて、アサヒ飲料ではコーヒー豆不使用のラテが今年中の販売を目指して開発が進められています。

気候変動などで再び高級品となったコーヒー。代替コーヒーは新たなスタンダードになるのでしょうか?