皇族数の確保に向けた皇室典範の改正案が衆議院を通過し、いまの国会で成立する公算が大きくなりました。

政府・与党がいまの国会で最重要と位置づける皇室典範の改正案。女性皇族が結婚後も皇室に残ることや、旧宮家の男系男子を養子として迎えることができるようにすることが盛り込まれています。

改正案は衆議院の議院運営委員会で審議入りし、野党側は養子の子が男の子だった場合、「皇位継承権」を持つとの規定は「立法府の総意」を超えるものだと質しました。

中道改革連合 中野洋昌 衆院議員
「立法府の総意の取りまとめにおきましても、皇位継承の問題とは切り離して皇族数の確保を議論してきた。この立法府の総意を今回の改正案がはみ出ているんではないか」

木原稔 官房長官
「養子の子孫につきましてはご指摘のように取りまとめに記述がないことから、これは現行の皇室典範に基づいて判断することとなります。養子の男の子孫は生まれながらの皇族であり、現行の皇室典範第1条および第2条が適用され皇位継承資格を有する」

木原官房長官はこのように述べたうえで、「これにより立法府における将来の検討を先取りしたり、これを縛るような趣旨でない」と説明しました。

賛成か反対か、ぎりぎりまで揺れた中道改革連合は賛成へと舵を切りました。

中道改革連合 小川淳也 代表
「この問題の重要性、そして党派的対立に落とし込み、持ち込むことを避けたい。様々な思いから苦渋ではございますが、賛成ということにいたしたい」

議院運営委員会は、与野党の賛成多数で可決。

午後の衆議院本会議でも可決しましたが、賛成を決めたはずの中道では複数の議員が採決を前に退席しました。

改正案は来週、参議院の特別委員会で審議がおこなわれますが、賛成が過半数に達する見込みで、いまの国会で成立する公算が大きくなりました。