宮崎市内のみに生息している「ミヤザキサンショウウオ」は、絶滅危惧種に指定されている貴重な生き物なのですが、宮崎市の中学校で完全飼育の環境で繁殖に成功しました。
宮崎市の日向学院中学校。
(廣末圭治記者)
「こちら理科室です。この教室で飼育しているのが、この『ミヤザキサンショウウオ』です」
全長10センチから15センチの「ミヤザキサンショウウオ」。
宮崎市内とその周辺に生息していて、3年前に、中学校の理科教員だった末吉豊文さんらの研究で新種として学術誌に発表されました。
しかし、自然界での生息数は少なく、絶滅危惧種に指定されています。
こちらの中学校で理科の教員をしている星野一三雄さんは、この貴重な命をつなげようと2年前から飼育を始めました。
(日向学院中学校 星野 一三雄 教諭)
「もともと、宮崎市の中の生息地が(田んぼや水たまりなど)点在している場所なので、いつ開発されるかも分からない。絶滅の危機というのは間違いない」
星野さんは、生徒たちと一緒に生息地から採取した卵をふ化させて飼育。
成長したオスとメスを同じ水槽で育てて産卵に成功すると、その卵をふ化させて、完全飼育の環境から繁殖に成功しました。
星野さんと一緒に飼育に取り組んでいる生徒は…
(日向学院中学校 小浜啓暉さん・2年)
「(繁殖に)成功してよかったという、うれしい気持ち。地域の人だけじゃなくて日本中の人が『ミヤザキサンショウウオ』という存在を知って、種をできるだけ長く続けさせられたらいいと思う」
星野さんは、今回の繁殖成功をきっかけに、身近に生息する小さな生き物たちの存在を知ってほしいと話します。
(日向学院中学校 星野 一三雄 教諭)
「これ(ミヤザキサンンショウウオの繁殖)がひとつの例になってくれれば、ほかにも日本には絶滅の危機に瀕しているサンショウウオはたくさんいるので、それを残していく前例になっていけばいいなと思っています」
星野さんは、この繁殖の成果をは虫類両生類学会に報告することにしています。
宮崎県総合博物館によりますと、完全飼育の環境下での「ミヤザキサンショウウオ」の繁殖は非常に珍しいということです。
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