音沙汰なしの2か月間「仕事の引き継ぎをしたけれど、もう一度引き取ろうかと」

そんな彼らがくぐり抜けたオーディションは、異例とも言える展開の連続でした。書類審査から数えるとメンバー決定まで約4か月。その間、酒井一圭さんやスタッフとの面談はたったの2回だけだったと言います。

さらに、2回目の面談が終わった後、メンバーには「1か月後に連絡するね」と告げられていました。しかしそこから連絡は途絶え、しばらく音沙汰のない状態が続きます。サカイJr.さんは当時の複雑な心境を振り返ります。

「受かってたらどういう風に仕事の引き継ぎをしていこうかっていうのを考えていかなきゃいけない。でも、連絡がないから、引き継いだけど落ちてるなと。引き継いだものをもう一度引き取って、ここで働こうとか考えていたと思います」

いつ結果が来るかも分からないまま、最終的に2か月が経過してからようやく合格の連絡が届きました。サカイJr.さんは当時、会社にはオーディションを受けていることを一切告げていませんでした。「受かる受からないとかも全然分からなかったので、もう全然そういう話もできずにやっていました。会社の人にはかなり驚かれていたと思います」と語ります。

じんさんも当時の選考期間を振り返り、「待てど暮らせど1か月過ぎてもなくて、気づいたら2か月くらい経ってた。たぶんすごく難航したんだと思います。どうなってるんだろうっていう感じでした」と、当時の焦りを口にします。

後から明かされた話によると、約1,000人の応募者から40人、さらに5人へと絞り込まれ、最終的に現在のメンバーが選出されるという激戦だったそうです。

デビュー曲を聴いて「良いか悪いかもわからないけれど、なんかすごいもの」

そうして結成されたモナキですが、初めて自分たちのデビュー曲『ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど』を聴いたときの感想は、驚きに満ちたものでした。ムード歌謡のような楽曲を想像していたメンバーにとって、それは想定外の音楽性だったのです。

じん:「歌謡曲じゃないんだっていう。歌謡コーラスグループで今もそういう風に銘打っているんですけど、そこに見合ったというか、もちろんスローナンバーの横揺れのムード歌謡っぽいものが来るのかと思いきや、めちゃくちゃシンセで始まる曲じゃんっていうものだったので、良いとか悪いとかいう以前に、まずそっちの衝撃が強くて。びっくりしました。良いか悪いかもわからないけれど、なんかすごいものをいただいたっていう感覚はみんなあったと思います」

ケンケン:「タイミングでなんかバズりそうだなっていうのは思ったんです。誰かが見つけてくださったら、流行りそうだなっていうのは思ってたんですけど、まさかこんな早いタイミングでとは思いませんでした」

「モナキ」のケンケンさん(TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』2026年7月8日放送分より)

一度聴いたら頭から離れないキャッチーさと、不思議なインパクト。その直感は見事に的中し、現在の爆発的なヒットへと繋がっていきました。