北海道東部の屈斜路湖の底に日本酒を沈めて熟成させるプロジェクトが始まりました。挑戦するのは、酒米作りに情熱を注ぐ父娘です。
永谷 俊さん(56)
「重たい重たい重たいぞ」
永谷俊さん(56)と娘の優奈さん(20)。親子が運んでいるのは…
日本酒です。ここは日本最大のカルデラ湖、屈斜路湖。この湖の底で日本酒を長期熟成させる初のプロジェクトが始まったのです。
北海道弟子屈町で農業を営む永谷さん親子と、空知地方の新十津川町の「金滴酒造」がタッグを組みました。酪農が盛んな弟子屈町で、3年前から畑での米栽培、陸稲に取り組む永谷さん。
2026年度、新たな挑戦として日本酒造りに特化した酒米「きたしずく」の栽培を始めました。陸稲での酒米の栽培は北海道内では珍しい取り組みです。
永谷 俊さん(56)
「水田のお米もすばらしいが、畑は畑で地元ならではで味わえる味かなと」
2027年の酒造りを見据え、今回は空知地方で収穫された「きたしずく」で仕込んだ日本酒を湖の底へと沈め、味わいの変化を検証します。
永谷優奈さん(20)
「若い子でも飲みやすく、おいしいねと言ってもらえるようなお酒をつくりたい」
深さは約40メートル。水温は、年間を通じて6℃ほどで4か月ほど寝かせます。
金滴酒造 名取重和社長
「まろやかになるのは間違いない、これはもう実証済みなので角がとれる」
金滴酒造は、これまでにも地元のダムのトンネルなどユニークな熟成方法に取り組んできましたが、水の中に貯蔵するのは創業120年で初めてです。
金滴酒造 名取重和社長
「金滴酒造は今年で創立120年、120本120日貯蔵する」
永谷優奈さん(20)
「来年に向けて期待もあります。成功してもらいたい」
永谷 俊さん(56)
「来年地元のお米の酒を沈めるようなプロジェクトを本格的にできればいい」
地元が誇る湖はどんな酒に育ててくれるのか。父娘は、早くも夢に酔いしれています。














