リニア中央新幹線の静岡工区について、静岡県の鈴木知事は着工を容認することを表明しました。

静岡県 鈴木康友 知事
「県自然環境保全条例に基づき、リニア中央新幹線工事にかかる自然環境保全協定を事業者であるJR東海と締結することといたします」

静岡県の鈴木康友知事はきょうの県議会全員協議会で、リニア中央新幹線の静岡工区について、着工に必要な「自然環境保全協定」を今月18日にJR東海と締結する方針を示すことで、事実上、着工容認を表明しました。

着工の容認を受け、JR東海は…

JR東海 丹羽俊介 社長
「関係の方々に多大なるご協力、ご尽力をいただき、感謝申し上げます。一日でも早く工事に着手できるよう鋭意準備を進める」

リニアの議論は紆余曲折をたどりました。

静岡県 川勝平太 前知事(2017年)
「工事によって何のメリットもありません。この工事を静岡県下ですることに対し、断固猛省を求めたい。考え直せということ」

国も巻き込んで議論が長期化し、JR東海は2027年の開業を断念した経緯があります。

そして、2024年に就任した鈴木知事の陣頭指揮のもと、きょうの節目を迎えました。

静岡県 鈴木康友 知事
「知事を引き受けた時に、最も重要かつ重い課題。これまで協議を積み重ねて表明ができた、本当に意義深い」

リニア沿線の知事からは歓迎の声が。

山梨県 長崎幸太郎 知事
「大変長い長い議論の結果、鈴木知事がしっかりとした結論を出していただいたこと、高く評価したい」

一方で、反発も根強く残ります。

JR東海は「静岡工区の完成までに10年以上かかる」としていて、年内に着工したとしても開業は2036年以降の見通しです。