静岡県の鈴木康友知事は7月7日、県議会の全員協議会で、JR東海が計画するリニア中央新幹線静岡工区について、着工を容認することを正式に表明しました。JR東海とのリニア中央新幹線工事にかかる自然環境保全協定を、7月18日に締結するとしています。

<鈴木康友知事>
「県自然環境保全条例にもとづき、リニア中央新幹線工事にかかる自然環境保全協定を事業者であるJR東海と締結することといたしました。締結日は18日」

川勝平太前知事の時代から10年以上続いてきたリニアの静岡工区を巡る議論に、最終判断が下されました。

リニア静岡工区を巡っては、県はトンネル掘削に伴う大井川の流量減少や生態系への影響を懸念し、長年、着工を認めず、JR東海との間で議論が続いてきました。

そんな中、2024年の知事選で鈴木康友知事が就任し、国土交通大臣と面会し、大井川流域の首長との意見交換会を開くなど、スピード感を持って取り組む姿勢を強調。2026年3月には、水資源や生物多様性など環境保全に関する県とJR東海の全ての対話が完了し、5月から6月にかけて、JR東海は静岡市や大井川流域の10市町での住民説明会を開きました。

7月1日には、JR東海の丹羽俊介社長が県庁を訪れて鈴木知事と面会し、住民説明会の状況などを直接報告。県民への説明状況や法令の手続きをふまえ、鈴木知事は7月7日に着工についての判断を表明する意向を示していました。

一方、JR東海は、7月3日付で、県や静岡市に、着工に必要な河川法や盛り土規制法などに基づく申請書を提出しました。

JR東海は、当初目指していた「2027年開業」を静岡工区の遅れから断念しており、丹羽社長は、新たな開業時期について「静岡工区の着工がかなったら、しかるべき時に見通しを示したい」としています。