機関車の心臓ともいわれるボイラーを整備する新工場が静岡県島田市内に完成し、1月16日、修理を待つボイラーが初めて工場内に運び込まれました。「SLの病院」は全国でも数えるほどしかなく、貴重な施設です。
80年以上前に作られた機関車「C56形135号機」です。一度引退した車両を大井川鉄道が静岡県外から譲り受け、営業運転で使うために再整備を進めています。
車両から切り離されたのは、機関車のボイラーです。
<大井川鉄道 広報 加冷英鵬さん>
「(ボイラーは)蒸気機関車の心臓部分になる。走行するために必要な蒸気をつくり出すところ。圧力もかかり、構造的にはかなり頑丈で修繕は難しい」
高度な技術を必要とするSLのボイラー修理。専門の業者に委託しています。
大井川鉄道が40年以上SLのボイラーの修理を依頼しているのは、静岡県静岡市清水区に本社を置く「東海汽缶」です。大井川鉄道の車両が故障した際は清水区まで運ぶか、職人に来てもらう必要があり、手間や費用が掛かるのが悩みでした。
1月16日、ボイラーが運び込まれたのは島田市にできたばかりの新工場。SL修理専門の工場として東海汽缶が2023年1月、島田市にオープンさせました。「SLの病院」は全国でも数えるほどしかないそうで、今後は大鉄のSLだけでなく、全国の鉄道会社からの修理も請け負います。
<東海汽缶 鈴木肇社長>
「今までは清水の工場で距離的な問題があった。大井川鉄道の車両区と相互に連携しながら作業をしていきたい」
「SLの病院」の完成により、大井川鉄道周辺はさらに「SLのまち」となり、全国の機関車を支える地域になりそうです。
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