「本当に何も無くなってしまって…」

母の陽子さん(享年77)を亡くした瀬下雄史さん。1年ぶりに訪れた陽子さんの自宅の跡は、緑に覆われていました。

<母を亡くした瀬下雄史さん>
「本当に何も無くなってしまって、母の命まで奪われて、それはもう本当に悔しい」


向かったのは、土石流被害にあった逢初橋に近くにある「あいぞめ珈琲」。

「被害者の会」の代表として毎年7月3日に民事裁判の情報共有をしています。

<母を亡くした瀬下さん>
「民事裁判もいよいよ佳境に入ってまいりました」

責任の所在をめぐっては、盛り土を含む土地の前と現在の所有者、指導する立場だった熱海市と県に対して損害賠償を求める民事訴訟を起こしています。盛り土があった土地の前の所有者は「別の業者に土地を貸しただけ」などと自身の関与を否定しています。


現在の土地所有者は「責任がないとは思っていない」と証言したものの、違法な盛り土と認識しておらず、法的責任はないと主張しています。熱海市と静岡県を含めて責任の押し付け合いが続いています。

<母を亡くした瀬下さん>
「責任のたらい回しが見事に行われている。母の墓前に良い報告ができれば一つの区切りになると思っている」