「あの日の状態にかえしてくれれば、ありがてえなって…」

<妻を亡くした田中公一さん>
「あの日の状態にかえしてくれれば、ありがてえなって。そんな、儚い夢みたいなことをサイレン聞きながら考えてました」

<熱海市 斉藤栄市長>
「私たちはこの災害の記憶と教訓を決して風化させてはなりません。尊い命が失われた事実を重く受け止め、その教訓を次の世代へ確実に伝えていくことは、今を生きる私たちの責務です」

最愛の人を亡くした遺族の悲しみと怒りは5年前から変わりません。


<娘を亡くした小磯洋子さん>
「皆さん、未曾有の災害って言いますけれど、これ災害じゃなくて事件じゃないですか、だって人災なんですから。自分の子どもや親が突然殺されたら、あなたたちも平気でいられますかっていうことを言いたい」

5年前、熱海市伊豆山を襲った大規模土石流。

25メートルプール100杯以上に及ぶ大量の土砂が逢初(あいぞめ)川沿いを流れ下り、28人の命が奪われました。(災害関連死を含む)

小川慶子さん。夫の徹さん(享年71)を亡くしました。毎月3日の月命日は、自宅の跡地に足を運びます。


<夫を亡くした小川慶子さん>
「責任の所在をまだ裁判で争っているわけでしょう、これどういうわけなんでしょうね、本当に」