静岡県にある浜岡原発の再稼働審査をめぐり、中部電力がデータを不正に操作していた問題。原子力規制庁が調査を始めた後にも不正が行われていたことが分かりました。「不正隠しではないか」との声もあがっています。
今後、地震が起きた際、浜岡原発がどの程度揺れるのか、実際よりも揺れにくいと見せかけるために中部電力がデータを不正に操作していた今回の問題。再稼働審査の最中に明らかになった不正ですが、きょう、新たに分かったのが…
原子力規制委員会 山中伸介 委員長
「調査が始まってからですら不正が行われていた」
データの不正をめぐっては、去年2月、原子力規制委員会に対して外部から情報提供がありました。その後の去年5月、原子力規制庁が中部電力と面談し、調査を開始。この調査が始まった後にも中部電力が都合のいい形でデータを不正に操作していたのです。
原子力規制委員会 神田玲子 委員
「こうした行為に対する感覚が麻痺していたのではないか。上層部のしかるべき人が対応状況を確認するなど関与した可能性がある」
不正はどのような形で行われていたのでしょうか。
中部電力は、規制庁に対し、20の地震波から平均に最も近い波を「代表波」として選んでいると説明していました。しかし、実際は先に1つの波を意図的に選定。それが平均に最も近い「代表波」になるよう、ほかの19の波を恣意的に選ぶなどして、耐震設計のもととなる「基準地震動」を不正に設定していました。
原子力規制委員会 山岡耕春 委員
「つじつま合わせみたいなことをしたということも見えてきた。本当に頭を抱えてしまうようなこと」
さらに、調査開始後もデータの不正な操作が行われていたことについて、山中委員長は「不正隠しが行われていたのではないか」と憤ります。
原子力規制委員会 山中伸介 委員長
「中部電力の組織として安全文化の劣化以前の問題で、技術者の倫理観の喪失、そういったことが集団で起こったのではないか」
中部電力は…
中部電力
「極めて深刻に受け止めており、改めて心より深くお詫び申し上げます」
浜岡原発がある御前崎市の住民は。
御前崎市民
「再稼働がどうなるかというのもちょっと心配。(中部電力に)ちょっと不信感がある」
規制委員会は、検査を引き続き行い、夏ごろに中部電力の処分を決めたいとしています。
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