オランダ・ベルギーを公式訪問中の天皇皇后両陛下は、日本時間のあす未明、帰国の途に就かれます。両国の王室と絆を深め、さらに陛下は、「次の世代への橋渡しもできたのではないか」と振り返られました。

「本当に温かく迎えていただいておりますこと、本当に嬉しく思っております」

きのう、国賓としての海外訪問を振り返り、感謝を述べられた天皇陛下。最初の訪問先、オランダで滞在されたのは、20年ぶりの“思い出の城”。王室の特別な計らいでした。この場所は…

2006年、雅子さまが適応障害に苦しんでいたころ、オランダ王室が気にかけてご一家を招待した場所です。今回、ここではサッカーワールドカップ「日本対オランダ」戦を観戦。引き分けで勝ち点を分け合った対戦について、陛下はこう表現されました。

「ピースフルな結果にほっとしました」

続いて訪れたベルギーでは、愛子さまと同い年、24歳のエリザベート王女の出迎えを受けられました。陛下は晩さん会でのスピーチで、皇室とベルギー王室が4世代続けて“ほぼ同い年”であることに触れた上で、両国の長い友好関係を祝われました。

エリザベート王女は現在、王位継承順位1位で、王女ら国王夫妻の子4人にとって国賓接遇は今回が初めての経験でした。

「王女様、そしてまた王子様方もそれぞれ20年の時を経て本当にすっかり成長されて。私達の世代もより交流が深められたのとあわせて、次の世代への橋渡しもできたのではないかと」

「次の世代への橋渡しができたのではないか」。陛下はそう振り返られました。そして今回の訪問、歴代天皇が大切にしてきた「戦争の歴史」とも向き合われました。

先の大戦では、旧日本軍がオランダ人をはじめとした外国人10万人以上を強制収容。戦没者を悼む記念碑の前では1分半以上、黙とうをされました。オランダ国王夫妻が主催する晩さん会では、オランダ人遺族らとも言葉を交わされたといいます。

Q.陛下はどのようなお気持ちで碑の前に立たれていたのでしょうか?
「過去の歴史を直視して、そして過去の歴史から謙虚に学ぶという姿勢が私は非常に大切だと思いますし、両親の思いを受け継ぐような形で、私も心を込めて拝礼をした次第であります」 

記者
「両陛下は両国の王室との絆をさらに強め、そして、戦争の歴史とも向き合われました」

両陛下は日本時間のあす未明、帰国の途に就かれます。