トレンドの最先端から、一着の「想い」に向き合う職人へ
19歳からスタイリストとして東京で活動していた山口さん。「服をいかに素敵に見せるか」を考えながら、流行と向き合う日々を送っていた。
しかし25歳の時、「服」そのものではなく、服を纏う「人」と関わる服の仕事がしたいと思い、方向転換を決意。
ただ、スタイリストからキャリアを始めたため、服作りやデザイン、パターンなどの知識がなかった。「一から学びたい」という強い思いから、働きながら2年間、服飾専門学校へ通い知識や技術を習得した。
元々、服を身に付けることで楽しくなったり元気になったりする、そういうところに興味があったという山口さん。「1人に対するファッションって何だろう?」と考えた時、リフォームという仕事にたどり着いた。
スタイリストは流行をどんどん追っていかなければならない仕事。でも山口さんは、心のどこかでその部分にそこまで情熱を注げないと感じていたという。
自分が何に一番興味があるのか考えたとき、服の背景にあるストーリーに触れることや、「その人にはどんな服が一番似合うのか」「その服が一番素敵に見えるのはどんな形だろう」と考える方が面白いと気づいた。
山口亜耶さん
「流行を追うのももちろんいいですけど、自分の『好き』をもっと大事にしていいのかなと。ただ、時代遅れすぎても世の中との調和がとれない。どちらかに偏り過ぎず、自然で日常にも馴染む、でも、どこか自分の体型に合ってスタイルもよく見える。そういうのがいいなって」

リラックスできて、体に馴染む。体型がきれいに見える服のほうが重要だと話す。そのため、デザインはあえて凝りすぎたものを作らないようにしているという。

普段着るものは、そんなにデザイン性が高くなくてもいい。それよりも、着心地の良さや、その人に似合うことを大切にした服作りを目指している。















