コンビニエンスストアの垣根を越えた、見事な連携です。

愛媛県松山市のコンビ二エンスストアの店員らが、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、警察から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、松山市内にあるローソンとファミリーマートあわせて3店舗の店員5人です。

3店舗の店員らは、詐欺グループから電話で指示を受け、相次いで来店した70代の女性をそれぞれ説得し、特殊詐欺の被害を未然に防ぎました。

(ローソン中野町上之原店八幡さん)
「食い止められてよかった」

実はこの舞台裏には、警察もあっぱれと称賛する見事な連携プレーがありました。

事件が起きたのは、4月27日でした。

午後2時50分頃、ローソン松山大橋町店に来店した女性が、30万円分のプリペイドカードを購入しようとしました。

接客をした相原さんは、詐欺を疑い説得にあたります。

(ローソン松山大橋町店相原さん)
「詐欺じゃないですか?と言ったら、戸惑っていた」

女性はその後しばらく、店内や車の中で電話をしていたといいます。

相原さんから事情を聞いた同僚の西岡さんはすぐに責任者と相談し、110番しますが、女性は車で立ち去ってしまいました。

そこで西岡さんは、異例の行動に出ました。

(ローソン松山大橋町店西岡さん)
「右に行ったのを確認したので、何があったっけと考えたらファミリーマートだ。私はファミマに連絡するからローソンに電話して」

女性が車で向かった方面にあるコンビニ2店舗に電話、女性や車の特徴を伝え注意を呼び掛けたのです。

西岡さんのいやな予感は的中します。

午後3時5分頃、女性は1店舗目からおよそ600メートル離れた「ファミリーマート松山小村町店」を訪れていました。

対応した菊地さんも詐欺を疑い説得したところ、女性はここでもプリペイドカードを購入せず再び、車で立ち去りました。

西岡さんからの電話を受けたのは、実はこのあとでした。

(ファミリーマート松山小村町店・菊地さん)
「びっくりしたが、素晴らしいなと思った。情報共有ができたのですごいことだと思った。」

ファミリーマートからおよそ1.6キロ離れたローソン松山中野町上ノ原店には、女性が最初に訪れた店から連絡が入っていました。

八幡さんと宮脇さんは女性が来るかもしれないと待ち構えていました。

すると女性が現れ、2人は粘り強く説得します。

女性が「電話が繋がっているから大きな声で話さないでほしい」「指示されている」などと話したことから宮脇さんが110番。

警察官がすぐに駆けつけ、女性を詐欺被害から守ることができました。

(ローソン松山大橋町店西岡さん)
「ローソンで働いて10年目だが初めてのことだった。これを活かしてこれからも高額なカードを買う客がいたら自分から声をかけたい」

(松山南警察署生活安全課横山智洋課長)
「こんなことはなかなかないのでびっくりした。意識が高く本当に感謝している。」

今回は店舗の垣根を超えた見事な連携プレーで事なきを得ましたが、警察は「電話でお金の話は詐欺。いったん電話切って、周りの人や警察に相談してほしい」と呼び掛けています。