中国産の「きざみねぎ」を混ぜていたにもかかわらず、京都府産九条ねぎのみで造られた商品であるかのように偽って販売していたとして、食料品販売会社の元社長が逮捕されました。
不正競争防止法違反などの疑いで逮捕されたのは、京都市南区の食料品販売会社「葱保」の元社長で、現在は社員の高田哲也容疑者(55)です。
警察によりますと高田容疑者は社長として業務全般を統括していた今年2月26日ごろ、作業所で複数回にわたり、中国産のカットねぎを混ぜた「きざみねぎ」6パック(計約300グラム)に「原産地:京都府」などと表示し、あたかも京都府産九条ねぎのみを使用した商品であるかのように偽って小売業者など3社に販売した疑いが持たれています。
警察がおととし9月、「中国産ねぎを九条ねぎと偽装してスーパーで販売している」という匿名の情報提供を受けて、スーパーに陳列されている商品を購入して鑑定したところ、中国産が混ざっていることが分かったということです。
取り調べに対し高田容疑者は「会社の業務として中国産のねぎを混ぜたカットねぎを京都府産として称して販売し、産地を偽装したことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
仕入れ値は1キログラムあたり京都府産が約228円、中国産が約318円でしたが、高田容疑者は逮捕前の任意の取り調べに対し「猛暑により京都府産ねぎの仕入れが困難となった」と話していて、偽装は約4年前から続けられていたとみられます。
「きざみねぎ」は近畿圏のスーパーやラーメン店など34社に販売されていて、商品全てが偽装ではなく、中国産が混ぜられていないときもあったということですが、去年1年間で約590トンが出荷。うち3分の1にあたる約209トンが中国産きざみねぎで、約5億500万円を売り上げていたということです。
元社長の逮捕を受けて葱保は「全ての消費者に大変ご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。発覚後は京都府産ねぎのみを出荷しておりますが、捜査には全面的に協力いたします」とコメントしています。
九条ねぎは明治時代以前から栽培されている「京の伝統野菜」で、「京のブランド産品」に認証されています。
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