酸ストレスは持続する

これらヒートショックタンパク質は、培地をpH4に合わせた酸ストレスによっても誘導されることはすでによく知られています。

ヒートショックと違うのは、酸性ストレスは培養4日目辺りまで持続することです。

本菌は尿素サイクルのアルギナーゼを欠損しており、培地中にミリオーダーレベルのアルギニンを蓄積します。それによってpHは徐々に回復して二次代謝が始まるわけですが、そのフェーズでもHSPは抑えられています。

ここまでの実験では放線菌でよく使われるhrdBという転写因子を用いてきましたが、培養後期の遺伝子発現を調べる上でhrdB遺伝子自体が変動する懸念が報告されたりしたので、より定量性と再現性が高い16S rRNAをリファレンスに代えた実験を行いました。