アメリカとイランが戦闘終結に向けた覚書に署名したことをうけ、アメリカ中央軍はイランに対する海上封鎖を解除したと発表しました。
アメリカ中央軍は18日、トランプ大統領の指示に基づきイランの港湾に出入りする船舶への封鎖措置を解除したとSNSで発表しました。アメリカとイランが署名した覚書では、「アメリカは30日以内に海上封鎖を終わらせる」としていて、これを受けたものです。
中央軍は、イランとの合意内容が完全に履行されているか確認するため、アメリカ軍の艦船はイラン近海に留まるともしています。また、アメリカのバンス副大統領は18日、覚書の署名の成果を強調しました。
アメリカ バンス副大統領
「昨夜、1250万バレルの石油がホルムズ海峡を通過した。戦闘開始以降、最も高い水準だ」
覚書をめぐっては、19日からスイス中部のリゾート地、ビュルゲンシュトックで両国の代表団による履行に向けた協議が始まる見通しでした。
アメリカ バンス副大統領
「我々はスイスに行く計画だが、正確な時期は決まっていない」
しかし、バンス氏はこのように述べ「おそらく今週末に協議が始まる」としたものの、「イランは出国するのが容易ではないので、計画が変わる可能性はある」と話しています。
バンス氏の会見後、ホワイトハウスの広報官は、代表団を率いるバンス副大統領は18日の夜にはアメリカを出発することはないと明らかにしました。「我々はできるだけ早く実務協議を開始できることを期待している」としています。
一方、イランの最高指導者モジタバ師は覚書の署名以降、初めて声明を出し、覚書について「異なる考えを持っていた」と表明。
その上で、「ペゼシュキアン大統領がイラン国民と抵抗戦線の権利を守ると約束し、責任を引き受けると表明したため許可を与えた」と説明しました。
声明では、「アメリカ側が過度な要求をすれば、それに屈することはない」と強調、「今後の対面協議は敵の見解を受け入れることを意味するものではない」とけん制しています。
また、イランの最高安全保障委員会は、覚書に基づきホルムズ海峡を通過する船舶に対して迅速に航行許可を出すための措置を取ると発表しました。機雷の除去作業も進めるとし、船舶に対しては当局が指定する航路や時間帯に従うよう求めています。
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