自宅で尿を採るだけで、がんのリスクを判定できる検査キットの販売が、今月から愛媛県内の薬局で始まりました。一体どのようなものなのか調べてきました。

(山下アナウンサー)
「今月から県内でも販売がスタートしたこちらの検査キット。
自宅で簡単にがんのリスクが分かるといいます」


愛媛県松山市に本社を置くレデイ薬局で今月1日から販売が始まったのが尿からがんのリスクを調べることができる検査キット「マイシグナル」です。

名古屋大学発のベンチャー企業が開発したもので、尿に含まれる物質が持つがん特有のパターンをAIで解析する仕組みです。

自宅などで採取した尿を専用の容器に入れて、クール便で郵送するだけで簡単に検査を受けることができ、早期発見が難しいとされる「すい臓がん」などのリスクも判定できるといいます。

取り扱っているのは、全身の様々ながんリスクを手軽に調べる「ライト」と、10種類のがんのリスクを個別に調べる「スキャン」の2種類です。

価 格は「ライト」が2万4860円、「スキャン」が7万9200円と決して安くはありませんが、先行販売した広島の店舗では反響があったということです。
(レデイ薬局 ヘルスケア バイヤー福井展幸さん)
「がんの治療は早期発見が最も大事なので、気軽に検査してもらい、
がんが一刻も早く見つかる人が一人でも増えたら。」

厚生労働省によりますと、県内では死因のうちがんの占める割合が最も高い一方で、がん検診の受診率は、40%台で推移していて、国が掲げる50%の目標を下回っています。

検査の結果は2週間から1か月程度で自宅に届くということで、健康状態を知るための新たな手がかりとして注目されています。

「スキャン」の場合は、10のがんそれぞれのリスクを「低・中・高」で表し、結果に応じてどの診療科を受診すればよいか案内してくれます。なお、この検査はがんと診断するものではなく、現時点でのリスクを判定するものです。将来にわたって、がんにならないと保証するものではないため、メーカーは医療機関の定期的な受診を呼びかけています。