国賓としてオランダを訪問中の天皇皇后両陛下。きのうは、陛下とオランダの国王が「水」に関する研究機関を視察されました。この「水」への関心が、長年にわたり2人を結びつけてきました。
きのう開かれた晩さん会。陛下がスピーチで触れられたのは、サッカー・ワールドカップの「日本対オランダ戦」について。
「ピースフルな結果にほっとしました」
両陛下は、国王夫妻とともに観戦していましたが、引き分けに終わった結果にほっとされたようです。
晩さん会に先立ち、陛下とアレキサンダー国王が足を運ばれたのが、水資源管理の研究施設「デルタレス」です。施設では、陛下と国王が熱心に話し込むことも。
実は、2人にとって「水の問題」は共通のテーマなのです。
「水が上流から下流に向かって滝のように流れ落ちている様子が」
1987年、水資源に関するシンポジウムで、陛下が講演された時の映像です。学生時代に水運史の研究をした陛下は、この年にネパールで女性や子どもが水汲みをする姿を目にされます。
「『女性や子どもが多いな』『本当に大変だな』と、素朴な疑問を素朴な感想を抱いたことを記憶しております」
陛下は、幅広い「水の問題」に関心を持つようになり、ライフワークとされるようになりました。
一方、アレキサンダー国王の関心事もまた「水」について。国王は、国連の「水と衛生に関する諮問委員会」で、陛下と一緒に活動していた縁があるのです。
2人と親しい関係にあり、水の問題を専門にしている広木謙三さん。陛下の研究姿勢について、こう話します。
政策研究大学院大学 広木謙三 名誉教授
「陛下は水を通じて、あるいは水をレンズにして、世界の色々な課題や物事を見ていられる。例えば、水を汲みに一日何時間もかけて歩いていかなきゃいけない子どもたちが小学校に行けないといった問題」
一方のアレキサンダー国王については…
政策研究大学院大学 広木謙三 名誉教授
「大会社のCEOのような人だなと。常に解決策を見出そうという姿勢が非常に真剣な姿勢だなと」
ある日の国連の会議で陛下と国王が一緒になった際、広木さんはこんな場面を目にしたといいます。
政策研究大学院大学 広木謙三 名誉教授
「おふたりで移動されるときに、当然、車列が用意されて待っていたんですけれども。オランダの国王が『近いから国連本部まで歩いていこう』と、陛下も『じゃあ一緒に歩きましょう』って。その時の後ろから見たおふたりの姿が颯爽としていて、『まさにこれから新しい風が吹くんだな』と」
「水の問題」がつなぐ陛下と国王の関係はこれからも続きます。
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