去年1年間の特殊詐欺などの被害額が過去最悪となるなか、警察庁はきょう(18日)、特殊詐欺犯罪グループの拠点が多くある東南アジア各国の捜査当局との連携を強化するため、タイに「リエゾン」と呼ばれる連絡要員を配置したと公表しました。

警察庁によりますと、去年1年間の特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の被害額は過去最悪のあわせて3200億円あまりで、依然として深刻な状況が続いています。

特殊詐欺の犯行に使われた電話番号のうち、75.5%は国際電話番号で、海外の拠点から特殊詐欺が行われている状況が分かっています。

全国の警察は去年1年間にタイ、カンボジア、フィリピン、マレーシアの4か国の拠点で行われた特殊詐欺に関与したとして、54人の容疑者を摘発しています。

警察庁は特殊詐欺対策を進めるうえで、「犯罪グループの拠点が多くある東南アジア各国の捜査当局との連携強化が極めて重要」だとして、情報が集まるタイに「リエゾン」と呼ばれる連絡要員を配置したと公表しました。

「リエゾン」は30代の男性警部補で、タイに集まる欧米や東南アジア各国の捜査当局と信頼関係を構築し、情報交換を行うとしています。東南アジア各国の捜査機関が詐欺拠点を摘発した際は情報収集や初動対応に当たるということです。