2022年、知床沖で観光船「KAZUI(カズワン)」が沈没し、26人が死亡・行方不明になった事故で、業務上過失致死の罪に問われた桂田精一被告にあす、判決が言い渡されます。
いまも行方が分からない男性の父親が、胸の内を語りました。

16日午後、釧路空港に降り立った小柳宝大(こやなぎ・みちお)さんの父親です。

手には、息子のスーツ。
これまでも、息子のものを身に着けて傍聴席に座り、法廷でのやりとりを見つめてきました。

小柳宝大さんの父親
「そわそわしています。どんな判決が出るだろうと」

2022年4月23日。宝大さんは勤務先のカンボジアから一時帰国して道内を旅行中、斜里町ウトロで観光船「KAZUI」に乗りました。

その後、4年以上が経ちましたが、再会は叶えられていません。

「KAZUI」の沈没事故では乗客乗員20人が死亡、宝大さんを含む6人が行方不明になりました。

運航会社の社長で、安全統括管理者だった桂田精一被告は、業務上過失致死の罪に問われ、2025年11月から裁判が続いています。

小柳宝大さんの父親
「5年目に入ったが、事故がつい最近のように思う。いつまでもつらい」

争点は、桂田被告が『事故を予見できたかどうか』。

弁護側は、船の沈没はハッチの不具合で起きたなどとして無罪を主張していますが、検察は、事故当日は運航基準を上回る風や波が予想されていたなどとして『事故は予見できた』と主張し、禁錮5年を求刑しました。

宝大さんの父親も法廷で意見陳述を行い、桂田被告に問いかけてきました。

小柳宝大さんの父親
「(桂田被告に)真摯な気持ちを出してほしい。今まではそんな態度も言葉もなかった。無理かもしれないが望んでいる。いよいよ判決かという気持ちです。短いと思うが検察が提示した(求刑)どおりの判決を出してもらいたい」

判決は17日、釧路地裁で言い渡されます。