「猫からもらう幸せの方が大きい」目指すは「保護」がない世界

本来は人と良好な関係を築き、一緒に暮らすことができる猫ですが、地域によってはエサやり・糞尿の始末をしてくれる人がおらず、道路で交通事故に遭い死んでしまう可能性もあります。

このため永島さんたちは「捕獲→手術→戻す」の「TNR活動」だけではなく、「捕獲→手術→人に慣れさせる→希望者に譲渡」の「TNTA活動」も重要だといいます。

永島さんたちは、数か月かけて猫を人に慣れさせたり、数時間おきに授乳が必要な子猫のため夜中に何度も起きて世話をしたりしています。それでも「大変だとは思わない」と、永島さんは笑顔を見せます。

理事 永島尚世さん
「正直『大変』とは思わないんですよ。猫たちからもらえる『幸せ』の方が、はるかに大きいので。
この世界から『保護活動』という言葉がなくなることが目的です。猫は『まっすぐ生きているだけだ』ということをわかって、思いやりを持ってくれる人が増えたら『保護』という言葉がなくなると思うので、私はそういう世界を目指したいです」

【取材後記】
そもそも「不幸な猫」が出てきてしまうのは、飼い猫や世話をする猫の不妊・去勢手術の費用を出さず、猫を捨てたり放置したりすることが背景にあります。つまり「人間の責任である」とも言えます。「不幸な猫」をこれ以上増やさないため、この機会に保護猫活動について、みなさんも考えてみてはいかがでしょうか。