戦闘終結への一歩となるのでしょうか。アメリカのトランプ大統領が「イランとの合意が成立した」と発表しました。15日のニューヨーク原油市場ではホルムズ海峡の開放への期待が高まり、取引開始直後に今年3月以来初めて1バレル=80ドルを下回りました。

トランプ氏(SNSより・14日)
「イランとの合意が成立した。みなさん、おめでとう!」

イランとの戦闘終結に向けた交渉をめぐり、「合意が成立した」と発表したアメリカのトランプ大統領。日本の株式市場も早速、反応しました。

記者
「日経平均株価が7万円台目前まで迫っています」

岩井コスモ証券の担当者
「アメリカとイランの合意が19日にジュネーブでという報道もあった」

15日の日経平均株価は上げ幅が一時3600円を超え、史上初の7万円が視野に入る水準まで一気に上昇。終値は6万9317円と最高値を更新しました。

実は、“合意の成立”を発表した「6月14日」はトランプ氏、80歳の誕生日。これに合わせ、ホワイトハウスで開催されたのが、トランプ氏が主催した世界最高峰の総合格闘技団体「UFC」の試合です。臨時のアリーナが設営されたのは、ホワイトハウスの庭。

記者
「ホワイトハウスに隣接する広場です。UFCのビューイングイベントに大勢のファンが駆けつけています」

格闘技のファン
「誕生日に格闘技をやるなんてマジでクールだよ。トランプはそれをやってのけた」

試合の合間にはトランプ氏の誕生日を祝い、会場から…

「Happy Birthday To You」

ただ、この間にもトランプ氏のSNSにはこんな投稿が…

「合意署名により機雷除去のために海峡が開放されれば、地域と世界のために石油が再び海峡の両端から流れ出すでしょう!」

FOXニュースの電話インタビューに答えたバンス副大統領は「合意」について、こう説明しています。

バンス副大統領(14日)
「第一にホルムズ海峡が直ちに開放されること。そして、それに伴いイランの海上封鎖も解除される」

このほか、「イランが核兵器を保有することはなくなる。開発を追求せず、購入も認められなくなる」と強調しました。

一方のイラン側。

イラン・ガリババディ外務次官
「覚書を最終決定した。イラン側のすべての重要な立場を盛り込んでいる」

合意については「イランの軍事的成果によるものだ」と強調しました。覚書の内容は19日にスイスで署名した後に公開されるとしています。

また、今後60日間で核問題などをめぐり最終合意に向けた交渉が行われる見通しで、ホルムズ海峡をめぐってはイランの革命防衛隊に近い「タスニム通信」が「19日の署名後に通航が再開される予定だ」と報じています。

戦闘の終結に向けては、イスラエルがレバノンの親イラン組織「ヒズボラ」への攻撃を停止するかが焦点の一つとなっています。

イラン側は「レバノンを含むすべての戦線における、戦争および軍事作戦の即時かつ永久的な終結が発表される」としていますが、14日にもレバノンの首都ベイルートで攻撃があり、3人が死亡しました。

トランプ氏(FOXニュース・14日)
「一体、何をやっているんだ」

トランプ氏はネタニヤフ首相にこう問いただし、合意の妨げにならないようにヒズボラへのさらなる攻撃を行わないよう求めたということです。