みかんの産地として知られる高知県香南市の山北地区で、キンカンの収穫が始まっています。実は大きく、甘くてジューシー、生でもおいしく食べられるんです!

香南市香我美町山北でこの時期に収穫が行われるのが、キンカンです。みかんの産地として有名な山北地区ですが、みかんの収穫が終わった1月上旬からは、ハウスキンカンが旬を迎えます。完熟した状態で出荷され、他のフルーツのように生で食べられることから「フルーツきんかん」という名前がつけられています。



地区では30年近く前から栽培が行われていて、現在は7軒の農家があります。山崎淳さんの畑では大きく、きれいに色づいたキンカンの実がなっていました。

(木岡真理奈アナウンサー)
「このキンカン、大きいし色も濃いんですね。フルーツきんかんの特徴って何ですか」

(山崎淳さん)
「ハウスで育てているので大きくて甘みが強い、糖度が高い」

(木岡真理奈アナウンサー)
「これも大きいですもんね。3センチ以上あります。どれくらいのものが多いんですか」

(山崎淳さん)
「直径3センチくらいのものが一番メインになる大きさ。みかんは(皮を)はいで食べんといかん、これ(キンカン)は洗ってそのまま食べられるのが一番の魅力じゃないのかなと」

露地のキンカンは甘露煮などにすることも多いですが、フルーツきんかんは生で皮ごと種以外は全部食べられます。



(木岡真理奈アナウンサー)
「500円玉くらいの大きさがありますよ、いただきます。ジューシーでおいしい!甘さがしっかりあるんですが、爽やかな酸味とほんのり苦みもあります。キンカンの概念が変わりますね」

露地のみかんの糖度が11度ほどなのに対し、なんとこのキンカンはおよそ18度!高いものでは20度を超えるものもあるとか…さらに今年は天候に恵まれおいしく仕上がっているといいます。


(生産者 山崎淳さん)
「ここ何年で言ってもいいほうじゃないのかなと。露地の味しか知らないという人がまだ多いなので特にその人たちには生で食べてほしい。こんなに甘いんだなというのがわかってもらえたらすごくうれしいです」

山北のフルーツきんかんは、およそ6トンの出荷を見込んでいて、その9割ほどが県内、ほかは関西や関東、遠くはシンガポールなどに出荷するということです。

県内の量販店では12日以降順次販売が始まり、3月ごろまで販売されるということです。