「サスペンスの女王」として知られる山村紅葉さんが小説家デビュー作『祇園の秘密 血のすり替え』の出版記念取材会を行いました。
デビュー作『祇園の秘密 血のすり替え』は歌舞伎の名門と祇園の老舗置屋を舞台に、ラストで運命が反転するミステリー。「ミステリーの女王」と称された母・山村美紗さんが筆を置いた65歳という節目の年齢で世に送り出す、特別な意味を持つデビュー作になっています。
書籍が完成し、山村さんは〝「本当に書き上げられた」というのが一番の感想〟とホッとした様子。母である山村美紗さんが亡くなった65歳に出版したいと提案されていたと言い、〝小説を書くのは本当に初めて。一気に書き下ろしで分量を書くのは自信がなかったけど、書いているうちに楽しくなって、母が降りてきてくれているような感じがしました〟と当時の心境を振り返りました。
65歳での小説家デビュー。これまでエッセイの連載は行っていましたが〝影も形もないところから小説を書くのは、自分には無理だと思っていた〟と吐露。しかし、母が亡くなった年齢である65歳になり、〝母は65歳になってすぐ亡くなった。生きているだけで丸儲けで、怒る母もいないので、とりあえず書いてみようという気持ちになりました〟と心境の変化を語りました。
今回のテーマは映画『国宝』を見た時に思いついたとのこと。小さい頃から母の影響で歌舞伎とも馴染みがあった山村さんは〝(国宝みたいな物語を)「私も書けたかも」って思って。でも、同じ歌舞伎だけじゃなくて、20歳の時に母にお茶屋さんに連れて行ってもらって、舞妓さんや芸子さんと一緒にゲームをしたりしていて。この世界も日本特有の芸能だと感じて、その世界はみんなが知っているわけではない。「華やかな世界にも葛藤や苦しみがある」っていうのを自分なりに感じていたので、それを融合したいと思って、去年の10月くらいから本格的に書き始めました〟と明かしました。
また、母である山村美紗さんとの思い出を問われると、〝母が本格的に小説家デビューしたのは40歳。母の口癖は「今からでも遅くない」。「この歳で初めて小説を書く?」って思いましたけど、今からでも遅くないっていう母の言葉を思い出した〟と小説を書く上で母の言葉がエールになった様子。
さらに、出来上がった小説を読んだ山村美紗さんからどんな言葉が掛けられるか問われると、〝けなされると思います〟と回答。幼少期から読書感想文などで賞をもらっていても母から隠していたと明かし〝(今回の本を読んだら)こんなへたくそなもの出さないでよ。恥ずかしいから。見せたら直してあげるのにって言われると思います〟と母とのやりとりを想像していました。
【担当:芸能情報ステーション】














