2026年1月、静岡県富士市の製紙工場で作業員が機械ロールに両腕を挟まれ死亡した事故で、富士労働基準監督署は6月9日、会社などを労働安全衛生法違反の疑いで静岡地方検察庁富士支部に書類送致しました。

書類送検されたのは、富士市の紙の製造・加工販売会社と安全管理に責任を持つ取締役製造部長です。

富士労働基準監督署によりますと、会社と製造部長は1月9日、同社の工場内で20代の男性作業員に機械の掃除作業を行わせる際に機械の運転を停止させず、十分な長さの用具を使用させるなどの措置も講じなかった疑いが持たれています。

男性作業員は機械が稼働したままロールの汚れを手製の用具を用いて手作業で掃除をしていたところ、ロールの隙間に両腕を挟まれ、多発外傷により死亡しました。

労働安全衛生規則では、事業者は機械の掃除、給油、検査、修理などの作業を行う際、労働者が挟まれたり巻き込まれたりする危険がある場合には機械の運転を停止し、運転中に作業を行わなければならない場合は覆いを設けたり十分な長さの用具を使用したりする措置を講じなければならないとされています。

富士労働基準監督署は「今後とも悪質な事案については事件として送検するなど厳正に対処していきます」としています。