金沢市の繁華街で、元少年の飲酒運転により男女2人が死傷したひき逃げ事件をめぐり、遺族が元少年らの損害賠償の額などについて控訴した裁判で、名古屋高裁金沢支部は控訴を棄却しました。

この事件は、2020年12月、金沢市香林坊と片町で当時19歳の元少年が飲酒運転により男女2人をはね逃走。片町の寿司店「蛇の目寿司」の女将だった当時78歳の女性が死亡しました。

女性の遺族が、元少年らを相手取り、およそ5800万円余りの損害賠償を求めた裁判では、4860万円の支払いが命じられましたが、車の名義人で雇い主だった男性への
賠償を求め遺族が控訴しました。

その後、同乗者3人とは和解しましたが、元少年とその雇い主については和解が成立していませんでした。

10日の控訴審判決で、名古屋高裁金沢支部の大野和明裁判長は、「車両の所有権はすでに元少年に移転していて、男性が責任を負うべき特段の事情があるとは解されない」などとして一審の判決を支持し、控訴を棄却しました。