学校法人森友学園をめぐる補助金詐欺事件で、最高裁が理事長の籠池泰典被告(69)と妻・諄子被告(66)の上告を退け、実刑が確定することになりました。

森友学園理事長の籠池泰典被告と妻の諄子被告は、大阪府豊中市での小学校建設に関係した国の補助金などあわせておよそ1億7000万円をだまし取った罪などに問われています。

二審の大阪高裁は去年4月、泰典被告に懲役5年、諄子被告には執行猶予付きだった一審の判決を破棄して懲役2年6か月の実刑判決を言い渡し、籠池夫妻が上告して争っていました。

しかし、最高裁は10日付で籠池夫妻の上告を退ける決定をしました。籠池夫妻は現在、保釈などにより身柄を拘束されていませんが、これで実刑が確定し収監される見通しとなりました。