日本とアメリカの外務・防衛担当の閣僚が安全保障をめぐる連携について協議する「2プラス2」がワシントンで始まりました。

アメリカ国務省で開かれた日米の外務・防衛閣僚協議「2プラス2」には、日本から林外務大臣と浜田防衛大臣、アメリカからブリンケン国務長官とオースティン国防長官が出席し、日本時間午前4時すぎに協議を始めました。

この中で日本側は、去年12月に国家安全保障戦略を改定したことを受けて、反撃能力の保有や防衛費の大幅な増額など防衛力強化の方針を伝える見通しです。

一方、アメリカ側は沖縄に駐留する海兵隊を再編し、離島防衛に備える海兵沿岸連隊を創設する方針を説明するとみられます。

また、両国は宇宙空間にある日本の人工衛星などへの攻撃がアメリカの日本に対する防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象になりうることを確認するとみられます。

中国が軍事面で台頭し、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返すなど、東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中、抑止力強化のための日米連携の具体策が話し合われる見通しです。