■「海外の肉が高いから国産はいいだろう、そういう問題ではない」

富士山の麓で約230頭の牛を育てる「富士山岡村牛」。

輸入牛の高騰は「国産牛には追い風になっている」そんな見方もありますが、事情はそう単純ではありません。

海外から輸入するエサが円安や物価高の影響を受けて高騰し、大きな負担になっています。

<富士山岡村牧場 岡村千代次さん>
「経営的には『海外の肉が高いから国産はいいだろう』そういう問題ではない。国産は飼育していくには悪い環境」

1か月に使うエサは約20トン。エサ代はこの10年で約2倍に膨らみました。

<富士山岡村牧場 岡村さん>
「ここまで飼料代が上がるというのは、今まで無かったことですので、事業をやっている方々は、今は正念場だと思います」

飲食店やスーパー、そして畜産農家がコストの上償と向き合い、牛肉を取り巻く環境は厳しさを増しています。

富士山岡村牧場の岡村さんによりますと、牛は暑さに弱く、夏の猛暑は食欲不振につながり、成長にも影響するといいます。

スーパーマーケットを展開するタカラエムシーの上野代表によりますと、ここ2〜3年の夏の傾向として、価格は同じでも身が小さくなることがあり、入荷量が少なくなれば、さらなる高騰の可能性もあるということです。