元日のニューイヤー駅伝で4位に入賞した三菱重工マラソン部から主将の的野 遼大(まとのりょうた)選手と吉田 裕晟(よしだゆうせい)選手にスタジオにお越しいただきました。

まずは的野 遼大選手です──
ニューイヤー出場6回。去年に引き続き1区を走りました。諫早高校から順天堂大学経て入社。出身の的野キャプテン30歳です。
岸 竜之介アナウンサー:
スタジオも去年に続き2年連続出演ということで、頼りにしています。よろしくお願いします。
的野 遼大選手(以下 的野):よろしくお願いします。

アンカー7区を走りました吉田 裕晟選手は、的野選手と同じく諫早高校の出身で、専修大学を経て入社。現在27歳です。
自分の激走を家に帰った後、テレビで何度も見たそうです。今日はよろしくお願いします。
吉田 裕晟選手(以下 吉田):よろしくお願いします。
まだ記憶に新しいところですが、今年の元日に行われた『ニューイヤー駅伝2023』をお二人と一緒に振り返ります。
■ 集団から抜けるタイミングは計算外 “勢いで…”
7区間100 km の過酷なレースに挑みます。まずは1区です。
最初はずっと集団だったんですけれども、的野選手が5 km過ぎあたりで前にでました。
中継実況:
史上最多25回目の優勝を誇る旭化成の茂木が一番後ろから今、前に出てきました。
そしてその隣、ナンバーカード4番の赤いユニフォーム。三菱重工のキャプテン的野遼大。茂木と一緒に前に出てきましたね?
解説:
そうですね。上手く茂木君をマークしてる感じですね。
岸:
同じ九州の名門、旭化成の茂木選手を意識していたんですか?
的野:
本当は監督からの指示は『別の選手をマークするように』ということだったんですけど、見失っちゃって。近くに有力な茂木選手がいたので、この選手について行こうって思って。
岸:
ここが前に出るタイミングだと、“勝負の勘”が働いたわけですね?
的野:そうですね。
実況:
さあ10キロを通過してこの下りで三菱重工の的野がこんどはペースを上げたのか?赤いユニフォーム!
岸:
10 km地点で集団の先頭を引っ張りました。こういうプランだったんですか?
的野:
これも計算外で。ラスト1kmとか200mでのスパート勝負で前と絡む予定だったんですけど。もう勢いで前に行っちゃいました。
岸:
1区は結構ペースが遅かったですよね。ここは出るタイミングだと?
的野:
そうですね。ラストスパートには自信があったので、勝てるかなと思って行ったんですけど…はい。
岸:
想定もありつつ、その場、その場で“ここが勝負だ”と勘を働かせるわけですね?
的野:そうですね。
岸:
トップと7秒差の11位でのたすき渡しでした。いいスタートだったんじゃないですか?
的野:
監督からの指示が“先頭が見える範囲でたすきを2区に渡す”ということだったので、最低限の仕事はできたかなと思うんですけど、やっぱり区間賞は取りたかったですね。
岸:
1区でチームを勢いづかせるキャプテンの走りがありました。続く2区です。
キプラガット・E・コリル選手が区間3位の快走を見せ、順位を2位まであげました。
そして3区、林田洋翔選手。去年は区間新記録の走りを見せましたが、今年も堂々とした隙のない走りでトップに躍り出ます。