ウエイトリフティングのアジア大会代表選考を兼ねた全日本選手権が29日、名古屋で行われた。男子65kg級に出場した山下立真(23、石川県ウエイトリフティング協会)がスナッチとトータルの2つで日本新記録をマークし、優勝を果たした。実力者が揃う女子53㎏級では安部希美(22、自衛隊体育学校)が勝利した。
ウエイトリフテイングはスナッチとクリーン&ジャークの2種目を3回ずつ行い、それぞれの最高記録を合計し、順位を競う。スナッチはバーベルを床から一気に頭上に持ち上げ、クリーン&ジャークはバーベルを一度肩まで引き上げ、それから頭上へと持ち上げる。
男子65kg級に出場した山下はスナッチで141kgを挙げ、日本新記録をマークすると、クリーン&ジャークでは167kgに成功。トータル308㎏とし、こちらも日本新記録となった。2つの日本新記録をマークする圧倒的なパワーを見せつけ優勝し、アジア大会代表に一歩前進した。今季はアジア大会と世界選手権が立て続けにあり、アジア大会を回避する選手もいる中、「アジア大会も世界選手権も出られるのなら両方に出たい」と意気込んだ。さらに、石川県出身の山下は「小学生時代にやっていた相撲で横綱・大の里(25、二所ノ関)と対戦したことがある」と驚きの事実を語った。
女子53㎏級には東京五輪メダリストの安藤美希子(33、千葉県ウエイトリフティング協会)やパリ五輪8位入賞の鈴木梨羅(27、ALSOK)が出場する中、22歳の安部が勝負強さを見せた。スナッチの3回目で89kgを上げると、クリーン&ジャークでも3回目で107kgに成功し、トータル196kgで優勝を果たした。安部は大学時代に東京五輪金メダリストの三宅義信氏の指導を受けた選手で、三宅氏も将来を期待する逸材だ。大会前にも「楽しんで来いよ」と声をかけられたという。表彰式では笑顔で敬礼ポーズをみせた安部、「選ばれるならばアジア大会も世界選手権も両方出ます」とこちらもタイトなスケジュールで行われる大舞台へ意欲を見せた。
【男子65kg級 結果】
1位 山下立真 S 141kg、C&J 167kg、T 308kg
2位 佐藤康太郎 S 124kg、C&J 167kg、T 291kg
3位 小林光星 S 124kg、C&J 154kg、T 278kg
【女子53kg級 結果】
1位 安部希美 S 89kg、C&J 107kg、T 196kg
2位 鈴木梨羅 S 82kg、C&J 108kg、T 190kg
3位 安藤千鈴 S 83kg、C&J 106kg、T 189kg
※S=スナッチ、C&J=クリーン&ジャーク、T=トータル

















