岸田総理が掲げる「異次元の少子化対策」の財源をめぐり、与党内の議論が熱を帯びています。菅前総理は訪問先のベトナムで「消費税の増税は全く考えていない」と述べ、消費税増税による財源確保に否定的な認識を示しました。

■「消費増税 全く考えていない」菅前総理

菅義偉前総理消費税を増税してそこ(少子化対策)をやるという、そういうことは私自身、全く考えていません

ベトナムを訪問中の菅前総理。岸田政権が掲げた「異次元の少子化対策」をめぐって、消費税の増税による財源確保に否定的な認識を示しました。

与党内では早くも、少子化対策の財源をめぐる議論が熱を帯びています。



公明党・山口那津男代表(BS11の番組収録で) 
「何をやるかしっかり議論して、国民の皆さんの理解を得るのが先だと思います。増税論が先行して出てくるというのは避けるべきだと思います」

1月10日、公明党の山口代表は“増税論の先行は避けるべき”と発言。


先週、自民党の甘利前幹事長が“将来的な消費税率の引き上げも検討対象となる”との認識を示していて、こうした議論をけん制した形です。


岸田総理は6月に取りまとめる『骨太の方針』で、“将来的な子ども政策の予算倍増に向けた大枠を提示する”としていますが、その財源をめぐる議論は難航しそうです。