2026年度が始まって約2か月。環境の変化によるストレスが、心や体に表れやすい時期です。心の不調に早く気づく大切さを伝えようと、うつ病の経験を発信している元小学校教諭の男性を取材しました。
<速見和司さん>
「我慢して我慢して我慢して、発症してしまったのが最初のきっかけです」
速見和司さん、43歳です。14年前にうつ病を発症し、治療を続けるかたわら、講演会などで自身の経験を伝えています。
うつ病は、ストレスなどが引き金となって脳の機能に障害が起き、意欲の低下、睡眠障害などが続く病気です。うつ病の症状の重さは日によって異なります。
<速見さん>
「きょう学校で、どういう授業がありましたか?」
<生徒>
「理科です」
速見さんは現在、自宅で小中学生への学習指導などを行っています。
<速見さん>
「春の昆虫を写真に収めることができたの?すごいじゃん」
大学卒業後、夢だった小学校教諭の道に進んだ速見さん。
<速見さん>
「これ、6年生の担任をしていたので、卒業アルバムになります。当時は楽しかったし、充実していたんですよね」
先生としてのやりがいを感じていた最中、29歳の時にうつ病を発症しました。
<速見さん>
「当時、自分が抱えきれないような困難が重なってしまって。我慢した結果、最後に自分の体が動かなくなってしまって」
1度は治療で症状は落ち着いたものの、その後、再発。休職と復職を繰り返し、3年前に退職しました。
<速見さん>
「寝る前には必ず睡眠導入剤を飲んで寝ています。それに加えて、うつになってから、体重が増えたことによって無呼吸症候群を発症したものですから」
速見さんの場合、うつ病で過食の症状があり、体重が20キロほど増えて無呼吸症候群を発症。
寝る時には、治療用の装置が欠かせません。また、安定剤や睡眠薬など1日20錠ほど服用しています。
<速見さんと妻の森亜矢子さん>
「しんどいです」「しんどいかあ」「そっか、犬のお散歩どうする?」
外見からは分かりにくく、周囲に理解されづらいうつ病の患者。妻の森亜矢子さんは、そばで支える家族として意識していることがあります。
<速見さんの妻 亜矢子さん>
「こっちが巻き込まれてしまって一緒に落ち込んでしまったりすると共倒れになってしまうので、それは絶対避けたいなと。一喜一憂しすぎないで、安定的にする。自分のメンタルはとにかく自分で守ることは日頃心掛けている」
2026年5月、速見さんは静岡市の介護事業所で職場のメンタルヘルスケアについて講演しました。
<速見さん>
「1度なってしまうと、そこからもとに戻ることが本当に大変だから、自分の心と体を健康にしてくださいという意味を込めて、今から私のお話をさせてもらいます」
人によってストレスを受け止められる器の大きさは違うと説明し、心の不調に早く気づく大切さを訴えました。
<参加した男性>
「当事者であったり、支えている家族の話を聞けたのはすごく良かった」
<参加した女性>「自分が完璧を求めすぎてしまうことがあるので、できなくても大丈夫だと思えるようになったので、今はすごく気持ちが楽になった」
<速見さん>
「絶対1人で抱えないでほしいなと思う。自分のことを受け入れてくれる場所や人っていうのはいるので、ぜひ声を、ちょっと勇気はいるかもしれませんが、勇気を持って声を上げてほしい」














